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終活川柳・1

fas九州・白金終活クラブの皆さんが詠んだ「終活川柳・1」です。

 

仏舎利を 眺めて励む 断捨離ぞ

意外にも 今や棺は 中国製

相続が もれなく今は 争族に

夫から ラブレターだよと 遺言書

終活が 唯一の趣味に 米寿かな

遺影撮る 年に一度の 写真館

ひ孫聞く 婆ちゃん天国 いつ行くの

孫と解く 計算ドリルで 呆け予防

 

いかがでしょうか? なかなかパンチの効いた川柳ができました。

2016年09月17日

fas九州 ロゴ・マークの話

 

fas九州のロゴ・マークは、法人設立直後から使用しています。
企業のロゴ・マークを多く手掛けているデザイナーさんに、ボランティアで作成して頂き、数種類の候補から活動会員会議において激論を交わして選定された逸品です。
カタツムリは、動きはゆっくりですが、決して後ろには下がりません。
fas九州の各種の高齢者支援事業がゆっくり・じっくり・確実に地域社会に浸透していくことを願うと共に、カタツムリの殻は、安心安全の象徴として描かれています。
殻の中心には、明るい炎が灯っており、希望の炎を表しています。

2016年09月20日

あけましておめでとうございます

新年を迎え、活動会員一同、気持ちも新たに活動に邁進して参ります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

NPO法人ふるさと安心サポート九州 理事長 竹下敏夫

2017年01月04日

高齢運転者の事故を無くすために

私の母は、まだ路上教習がない頃に自動車の運転免許を取得し、以来40年近く自家用車を運転し、大した事故もせず、狭小な自宅車庫への車庫入れも器用にこなすベテランドライバーでした。

母は、65歳を過ぎた頃から、地元の自治体が運営する高齢者大学に通うようになり、自宅から10キロほど先の校舎に車で通学していました。高齢者大学では、たくさんの友人が出来、授業そのものよりも、放課後に友人たちと車を連ねて行く美術館巡りや、喫茶店でのティータイムを何よりも楽しみにしているようでした。
母が70歳を過ぎ、運転免許の更新のために高齢者講習を受けた際には「まるで運転初心者のような扱いをして、下手は運転するなって言われてるみたいで気分悪かったわよ。こっちは何十年も運転しているベテランだっていうのに。紅葉のマーク(当時のデザイン)なんて、恥ずかしくて付けたくないわよ」とぼやいていました。息子としては、高齢になった母の運転を心配しながらも、気は若い母の言動に根拠のない安心感を感じ、「安全運転でね」と優しく促すことしかしませんでした。そしてこの根拠のない安心感は、突然打ち砕かれたのでした。

ある日の夜、母から電話がありました。「今日ねぇ、大変だったのよ」唐突にそう切り出した母は、その日の出来事を一気に話し出しました。
いつものように高齢者大学の放課後、クラスメイトと車を連ねての移動で、その日はいつもと違う新しくオープンした喫茶店に向かっていたというのです。
そして、一方通行の市道から片側二車線の県道の信号機の無い交差点を横切る際に、事故は起きたというのです。前を行くクラスメイトの車についていくように交差点に侵入し、県道を直進してきた乗用車に側突されたというのです。「安全確認はしたの?」という問いかけには、「もちろん。相手方は向かって来てたけど、距離も十分ありそうだったし、いざとなれば相手方はブレーキを踏んだら止まれる距離だったのよ。そうそう相手方は初心者だったの。ブレーキとアクセルを踏み間違えたんじゃないかなぁ。運が無かったわぁ。」
母は自分に責任を全く感じてなく、初心者だった相手方が上手に止まれないせいで事故になったと思い込んでいました。相手方は優先道路を走っており、信号機の無い交差点で止まる必要はありません。側道から飛び出して事故を引き起こした母の責任の方が重いのです。
幸い母にも相手方にもケガは無かったのですが、母の車は大破して廃車になりました。側突場所がもう少し運転席寄りだったなら、母は命に関わるケガをしていたことでしょう。
後日、現場検証があり、母は警察官から交通法規の説明を受けましたが、それでも自分の責任をなかなか認めませんでした。
しかし、心配して家まで会いに来たり、電話をしてきてくれる友人たちへの対応をしたり、高齢運転者の事故のニュースなどをみているうちに、徐々に事故を起こした事への後悔の念が高まり、自分の運転への自信が揺らぎ、ついには運転を卒業することを決意して、その後の免許更新を受けずに運転免許は失効しました。

車という便利な足を失った母は、その代わりにバスや電車という公共交通機関を頻繁に利用するようになりました。目的地に着くまでに何度か乗り換えたり、乗り継ぎのための待ち時間が長かったりと、当初はその面倒さに辟易していましたが、足で歩いて見聞きする様々な楽しみを身に付け始め、徐々にそのような移動手段に慣れていきました。

よく利用するバス停や駅の時刻表を予め入手して、出かける際には、乗り継ぎや待ち時間を考慮して計画を立てます。まるで小旅行のようです。乗り継ぎの待ち時間が長い時は、先のバス停まで歩いたりもして、足腰も自然と鍛えられます。
最近頻発する高齢ドライバーの事故のニュースをみて、「私は早く卒業しておいて良かった。あのまま運転を続けていたら、もっと酷い事故を起こしていたかもしれない。まだ元気なうちに卒業したから、バスや電車の乗り継ぎも考えて行動できるし、歩く元気もある。事故がきっかけで運転を止めたけど、今思えばあの時が運転できる限界だったのよね」と母は満足げに話しています。しかし、出来ることなら、事故がきっかけで運転を卒業するのは避けて欲しいことです。

普段、車を使う人にとって、それは「足」であり、乗り物というより、自分自身の体の一部という感覚さえあると言っても過言ではないでしょう。だからこそ、その大切で便利な足を失うことは、耐え難い苦しみなのです。私の母も、車という足を失った当初は、随分と気持ちが落ち込みました。
しかし、その喪失感を、自分自身の本当の足で補うことに時間をかけて成功しました。自分自身の足で移動することを楽しめるうちに、自動車の運転は卒業するべきなのです。

昨今流行の終活に、「断捨離」という考え方があります。様々な執着心から離れて、シンプルな生活スタイルを目指すというものです。自動車運転を断捨離することも、終活の一環と言えるでしょう。
正しい決断力と行動力があるうちに、お元気なうちに、終活は始めなくてはなりません。
母のように、また、ニュースでみる悲惨な事故加害者のように、不幸なきっかけで運転を卒業する人をもう見たくはありません。
貴方自身、あるいは貴方のご家族やご友人が高齢ドライバーであるならば、自動車運転の幸せな卒業式を計画して頂きたいのです。
様々な事情で運転を続けざるを得ない方もおられると思います。
しかし、その事情を解決する術を家族や地域の方、行政機関や福祉関係者に相談して頂きたいのです。きっと何かの解決策があると思います。

今までの運転が大丈夫だったのなら、今のうちに幸せな卒業を迎えましょう。
賢明な選択の先には、必ず安心と安全、周囲の皆さんからの賞賛が待っています。
さあ、決断の時です。自分の足で楽しむ、新たな人生の始まりに向かって。


太宰府市まほろば市民大学終活情報コース 講師
NPO法人ふるさと安心サポート九州 副理事長  中橋 優

2017年01月08日